自分は元々キャラクターを作るとどうしてもクセが強くなりがちで、実は普段ストーリー漫画を描く際は「抑え気味にしてくれ」と言われて苦労して、調整してるくらいなんです(笑)。なので、この作品では「むしろそれがいい」とそのままでも受け入れていただけているので、大変ありがたいです。
――魔界の第二王子、双子、妖狐などいくつかのアンドロイドで出てきますが、それぞれこだわったところがあれば教えてください。
毎回「次はこういう方向性のアンドロイドを登場させたらおもしろそう」という、その場の思いつきで描くことがほとんどですが、「具体的な作品名やキャラクター名を上げようとすると出てこなかったり、少し違ったりするけど、なんかどこかで出会ったことがある気がするキャラクター達」という概念は、一貫して大事にしてるつもりです。
――新刊はどのような内容になっていますか?
アンドロイドと持ち主たちが一堂に会するあるイベントが開催される話を約30ページに渡って描き下ろしました。他にも細かい小ネタやイラスト、ショートストーリーなどここでしか読めない・見れないものをなるべくたくさん詰め込んでます。購入いただいた方に少しでも楽しんでいただけるよう頑張っているところなので、ぜひ楽しみにしていただきたいです!
――ちなみに村崎さんが自分のアンドロイドにするなら、どのキャラがいいですか?
私が自分で作るならこういうアンドロイドがいいなという好みのイメージがあるのですが、それに一番近いのは八雲か水輝かもしれないです。穏やかでミステリアスな白髪男子の2番目の存在になりたいです。
――元々趣味全開で描き始めたという本作。続編の声が多く書籍になった感想を聞かせてください。
元々軽い気持ちで1回きりの短編のつもりで描いたものが書籍化していただけるまでになったのは、ひとえに読んでいただいた皆様のお陰だと思ってます。「もっと読みたい」と言ってくださる方がいる限りは今後も力の限りお応えしていきたい所存なので、これからもよかったらよろしくお願いいたします!とりあえず単行本を最高の1冊にできるよう全力で頑張ります!
取材協力:村崎ユカリ(@murasakiyukarir)